【保存版】英検準2級の対策(勉強法とアドバイス)

英検とは

•英語力をはかる資格試験のひとつ
•正式名称は「実用英語技能検定試験」
•受験地が多く受験しやすい試験である

英検は上から1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級とレベル分けされていて、受験者は自分のレベルに合わせて自由に検定級を選ぶことができます。また、年齢制限はありませんので、時々小学校低学年の子が上級に合格するニュースを目にすることもあります。

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英検準2級

英検準2級の目安は高校中級(2年)程度

3級と比べると難易度がぐっと上がり、教育や化学などを題材とした長文の穴埋め問題が加わります。また、センター試験の問題形式と似ている部分があるので、高校生の入試対策としてもちょうどいい級であるといえます。文部科学省では、高校を卒業する時点での英語力の達成目標を準2級から2級としています。3級同様、試験は1次と2次に分かれ、面接試験を加えた内容で合否を判定します。1次試験(リーディング、リスニング)をパスした人だけが2次試験(面接形式のスピーキング)に進みます。1次試験は受かったけど2次試験で不合格になった人や、何らかの理由で2次試験を受けることができなかった人はその試験から1年間1次試験を免除され、2次のスピーキングから試験を受けることができます。ただし、検定料は1次試験から受けるときと同じです。

 

準2級の審査基準 以下の基準に基づいて合否判定が行われます。

程度 日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

審査領域

読む 日常生活の話題に関する文章を理解することができる

聞く 日常生活の話題に関する内容を理解することができる

話す 日常生活の話題についてやりとりすることができる

書く 日常生活の話題について書くことができる

 

試験の受け方

•英検は6月、10月、1月の年3回実施
•受験のおよそ2か月前から書店、コンビニエンスストアまたはインターネットで申し込みをすることができる
•海外からも受験できる(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ)

申し込みを済ませると受験票が到着します。試験の1週間くらい前に送られてきます(結構遅めです)。

試験会場は本会場(協会が定める公開会場)・準会場(学校や塾などが設定する会場)があります。学生の場合は自分が住んでいる町の学校で受験することになると思いますし、大人の場合は居住地内の会場に割り振られることになります。

受験の申し込みをする際に、会場を自分で指定することはできません。

 

試験の流れ

試験当日は時間に余裕をもって集合場所に到着できるようにしましょう。筆記用具、受験票を忘れずに。腕時計を使用することはできますが、アラームが鳴らないように設定しておかなければなりません。スマートフォンを時計代わりに使用することは禁止されています。

試験会場に入ったら、すべて試験監督者の指示に従ってください。指示に従わないと失格となる場合があります。当日は解答用紙に氏名、誕生日などを記入する欄があるので、試験監督者の話をよく聞いておかないと、解答が無効になる場合がありますので気を付けましょう。

準2級の試験時間は筆記が65分、リスニングが約25分で、解答は全てマークシートで行います。試験全体の目安は2時間5分です。筆記用具として使用できるのは鉛筆、シャープペンシルのみで、ボールペンなどのペン類は使用できません。また、HB以下の濃さでマークすると機械が読み取れず誤答となる場合があるので、HB以上の濃い鉛筆を使用しましょう。シャープペンよりも鉛筆の方がマークしやすいのでお勧めです。

試験を受けた後は

英検は金・土・日のいずれかの曜日で実施されます(会場によります)。試験を受けたときの問題用紙は持ち帰ることができます。また、週が明けて月曜の午後には解答速報として問題の答えがインターネット上にアップされますので、自分の答えを解答用紙にメモしておいて、自分で答え合わせをしておくこともできます。

3級からは2次試験があります、試験日から約3~4週間ほどで結果が郵送されます(インターネット上には1週間ほど早く結果がアップされます)。1次試験に合格した場合は2次試験の受験票と1次試験のスコアが同封されており、不合格の場合はスコアだけが届きます。2次試験を受ける際の受験票には本人確認のための写真を貼る場所があるので、本人とわかる写真を貼っておきましょう。サングラスをかけているものやプリクラなどの使用は禁止されています。

試験対策

英検対策用の問題集は多数販売されています。大きさやカラーの有無など自分の好みの1冊を見つけるとよいでしょう。協会のホームページには過去問がアップされていますので、実際の過去問を解くこともできます。

問題集(協会の過去問含む)を手に入れたら、その1冊を繰り返し解くことが重要です。あれもこれもと何冊も準備しなくても大丈夫です。複数冊を準備して中途半端になるよりは、1冊をしっかり取り組んだ方が気持ち的にもよいと考えます。1冊では心配…という人は、協会のホームページから過去問をダウンロードして取り組むとよいでしょう。無料です。

準2級で出題される文法

準2級で出題される文法は高校中級レベルです。中学校で学習した内容に加え、
•仮定法
•過去完了 を含むほぼ全ての学習するべき文法が出題されます。

<リーディング>   65分

(1)短文の語句、空所補充 20問 4つの選択肢から最適な単語を選ぶ

(2)会話文の文、空所補充 5問 4つの選択肢から最適な文章を選ぶ

(3)短文中の語句整序 5問 短文を読み、前後関係に合うように語句を並べ替え

(4)長文の語句、空所補充 5問 パッセージの空所に文脈に合う語句を補う

(5)長文の内容 一致選択 7問 パッセージの内容に関する質問に答える

*長文の内容はEメール、説明文など

<リスニング>  25分 *問題は全て1度しか放送されません

(1)会話の最後に話される文として最適なものを3択から選ぶ 10問

(2)会話の内容に関する質問に答える 10問 答えは4択から選ぶ

(3)短文を聞いて、パッセージの内容に関する質問に答える 10問 答えは4択から選ぶ

 

2次試験について

1次試験の合格通知が届いて1週間ほどで2次試験です。合格通知が来てから準備をすると間に合わない可能性があるので、1次の結果が来る前から2次の対策をしておきましょう。

2次試験は面接形式のスピーキングテストです。試験時間は10分程度です。
<面接試験の流れ> *指示は全て英語で出されます
1.入室し、面接官と簡単な挨拶・会話(アティチュード:態度も見られています)
2.面接カードに書かれている英文を音読(50語程度の文)
3.音読したパッセージについての質問に答える(1問)
4.カードに描かれているイラストについての質問に答える(1問)
5.イラスト中の人物の状況を英語で説明する(1問)
6.カードのトピックに関する質問に答える(1問)
7.日常の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックとは関係ない場合もある)
8.面接カードを面接官に返却して試験終了

1について

“Hello. How did you come here?”と言ったような会話を少しして「これから準2級の2次試験を始めますよ」といったような流れから始まります。

2の音読について

声に出す前に20秒ほど黙読で英文を確認する時間が与えられます。見たことのない単語が出てきたとしても、まずはざっと英文全てに目を通すようにしましょう。実際に音読する時も、単語がわからなくても焦らず止まらず勢いで自分の思った通りに読んでしまった方がいいです。読めない単語でフリーズしてしまうのが一番よくありません。

3について

「パッセージを見てください」という指示があってから問題が出されます。答え方としては面接官が言った問題文と同じような内容の部分を探して答えると、9割がた正答となります。問題が聞き取れなかったときは “Pardon me?” などと聞き返しても構いませんが、やりすぎには注意しましょう。

4のイラストを見て答える問題について

「〇〇はいくつある?」「髪の長い女性は何をしている?」といったような問題ですので、どんなタイプの疑問文かしっかり聞き取って答えましょう。きっちりした文で答えるにこしたことはありませんが、例えば “How many?” という質問に対して “Three.” とだけ答えても間違いとはなりませんので安心してください。

5について

イラストの内容を簡単に英語で説明します。ここで苦労する受験者は多いのですが、落ち着いて「誰が」「何をしている」と短い文でかまわないのでできるだけたくさん言うようにしましょう。

6・7について

2次試験の後半は受験者自身の意見を聞かれます。カードのトピックに描かれている内容についての質問と、日常の身近な事柄について質問されます。大抵はYes / No で答える質問があって、そこから「なぜ?」「もっと詳しく」と内容についてつっこんだ質問をされます。かっこいいことを話そうとしてしまうと使いたい言葉が出てこない場合もありますので、質問をよく聞いて、『質問された内容に的確にこたえる』ことが重要です。

アドバイス

面接試験はとても緊張すると思いますが、面接官が見ているのは応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量はもちろんですが、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度も見ています。

ある程度しっかりと文法の知識を持っておくことはもちろんですが、一生懸命話そうとする気持ちが大切です。本来であれば、接続詞などを使いながら長い文を理論的に話すのがベストですが、『どんな質問をされているのか』をしっかりと聞き取って、的確に答えることが重要です。例えば、「What is the man doing?」という質問に対しては「He is putting a poster on the wall.」といったように、質問に使われた文法で答えを返すとミスが少なくなります。また、パッセージを読むとき、自信のないところはあえて早口でサラッと読むのがコツです。筆者はこのようにして面接を乗り切りました。音読のみではなく、質問に対して答えるときにも使えるテクニックです。「うっ」と詰まると面接官は余計にその部分をじっくり注意して聞くようになりますので、自信のないところほど自信があるように見せるといいでしょう。

準2級からは難易度もぐっと上がるので、海外に留学する時も学校の選択肢が広がります。高校受験に際しても、私立の高校などは3級以上を持っていると入試に有利に働く場合もあります。大人の場合でも、中学レベルの英語を習得していれば会話はできます。

3級から準2級の壁はなかなか高いですが、一つずつ乗り越えて自分の英語力を高めてほしいと思います。

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